季刊〔ビィ〕Be!151号……《特集》ヤングケアラー×依存症 親の問題の渦中で生きる子どもたちの声

  • 発行:2023年6月
  • 価格:957円(税込)
  • 発行元:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
  • 発売元:アスク・ヒューマン・ケア
  • A5判/114ページ
  • ISBN:ISBN978-4 909116-39-0

特集<ヤングケアラー×依存症>

親の問題の渦中で生きる子どもたちの声

ヤングケアラー支援の流れに、依存症の領域はどう関連する? 依存症家庭の子どもたちは今、何を感じ、何を求めている? ――専門家と状況を整理しつつ、子どもたちの生の声を聴いた。

《PART1 対談》ヤングケアラーVSアダルトチルドレン【澁谷智子×今成知美】
《PART2 声》親の依存症の只中で生きる子どもたちの今【11~19歳のヤングケアラー+風間暁】
《PART3 呼びかけ》今なんです 声をあげるのは【山本由紀】

今号の注目!

◆特別企画
専門医4人に聞いた《減酒治療》
どうなっている? どこに注意?

2019年に減酒治療薬セリンクロが登場し、減酒治療は一気に広まった。
今、現場はどうなっているか。家族から寄せられている声は――。
依存症治療において「減酒」にはどんな注意や工夫が必要なのか、専門医に聞いた。

減酒=ハームリダクションではない【樋口進】
治療目標のすり合わせが大切【和気浩三】
長期予後を考えたら、やっぱり断酒【猪野亜朗】
「減酒」が効果を上げる工夫【吉本尚】

インタビュー

鈴木明子さん(フィギュアスケーター)
現役時代の摂食障害 出せなかったSOS

フィギュアスケートでは、体重や体型もジャンプ等の出来を大きく左右する。鈴木さんの場合、高校までは母親が栄養バランスの良い献立を考えてくれていた。変化があったのは、大学進学で親元を離れてから。自由になってタガが外れたのではない。その逆だった。
「体重が増えると、自己管理ができないと思われると、不安でした。褒めて才能を伸ばすってある意味残酷で、ずっと褒められてきたから、太ってしまうと自分じゃなくなる感覚さえありました」
その結果、何が起きたか。リンクに復帰するまでの道のり、現在の思いなど、たっぷり語ってくださった。【取材・文 塚本堅一】

Topics

ギャンブル問題〈急拡大〉
いま、必要な対策とは?
――その常識、もう通用しない!【田中紀子】

<リサーチ>飲酒と怒り
本人と家族の「生の言葉」を解析したら
暴力・暴言に至るプロセスが見えてきた!【金田一賢顕】

《焦点》司法の判断、一歩進んだ?
近畿大「イッキ飲ませ死」裁判

当事者の語りが海を越えた!
日韓アディクション学術交流会レポート

基本法NOW!
国の関係者会議は5期に。
7県が第2期計画を策定!

好評連載

《シリーズ》ACにとっての「親の看取り」(2)

【手記】親と絶縁状態、とことんプロの力を借りた/「姉さんが帰ってくれば済む話」と言われて

【エッセイ】自己責任社会に抗う!
(7 最終回)「なぜ」の問いを前にして
【鴻巣麻里香】

三森みさの心の穴を癒す旅
(7)こんにちは インナーチャイルド

アサーティブトレーニングが教えてくれる「相手といい関係をつくる」知恵
(13)伝えたい気持ちは?
【中野満知子】

「生きづらさ」支援の現場を歩く
(5)子どもの願いを引き出す学習支援「LFA」
【有馬知子】

《リレー式》依存症支援の現場から
ソーシャルワーカー日記
(8)その人に必要なら、私はやる。
【岡村真紀】