季刊〔ビィ〕Be!154号……《特集》脳にとって「痛み」とは感情だった!

  • 発行:2024年3月
  • 価格:957円(税込)
  • 発行元:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
  • 発売元:アスク・ヒューマン・ケア
  • A5判/114ページ
  • ISBN:ISBN978-4 909116-42-0

特集 心と体のナゾ解き

脳にとって「痛み」とは感情だった!

体の痛みと心の痛み、脳はどう扱う?
私たちはどう対処すればいい?
探索のガイドとなってくれるのは、長年、麻酔科医の立場から「痛み」と脳について研究してきた荻野祐一先生だ。

《ナゾ解き1》「心が痛む」とき、脳は本当に痛みを感じている
《ナゾ解き2》「痛み系」と「報酬系」…脳はバランスをとりたがる
《ナゾ解き3》自分の痛み・他人の痛みに、どう向きあえばいい?

心の痛みにも効く! 慢性痛とつきあうコツ
脳の中をのぞいてみると/読者の体験

今号の注目!

《新連載》歴史を学び歩く
その当たり前は、どう創られてきた?【風間暁】

1 街中の自販機で酒が売られていないのは

(本文より)
実のところ私は、街中で酒類自販機を見たことがない。あれはビジネスホテルの専売特許だと思っていた。私が酒類自販機を見たことがないのは、ASKと、共闘していた先達の、弛まぬ努力の結果だったということだ。
――新米編集部員の風間が、自分にとって「当たり前に享受してきたこと」が実現するまでの歴史を、先達から学び歩くシリーズです。

減酒治療《シリーズ4》
減酒と「運転免許」をめぐるモヤモヤ…

今回は2人のドクターに話をうかがった。共通するキーワードは「運転」である。
山本道也医師は、早くから依存症治療プログラムに飲酒運転防止を組み込んできた立場から、減酒の注意点を語る。
杠岳文医師は、免許のシステムと「減酒治療」との矛盾点を指摘しつつ、治療ギャップを埋めるための今後の展望を語る。

◇「あと3時間は帰ったらあかんよ」【山本道也】
◇重症度についてのコンセンサスが必要だ【杠 岳文】

インタビュー

スマイリーキクチ(お笑いタレント)
ネット中傷 闘い続けた10年の日々

殺人事件の犯人の一人だとする事実無根の書き込みによって、被害を受け続けたキクチさん。9年かかってやっと警察が動き、ネットでの誹謗中傷の加害者が一斉摘発される初の事件となった。
「自分の後ろに未来の被害者もいるって考えると、とてつもないプレッシャーでした。中傷されるために生まれてきたんじゃない。しあわせになるために生まれてきたんだと、自分に言い聞かせて、闘ってきました」【取材・文 塚本堅一】

Topics

誤解だらけの窃盗症(クレプトマニア)
《ICD-11》で今度こそハッキリしたこと【竹村道夫】

Opinion
無念!「大麻使用罪」の創設
【田中紀子】

再び! 依存症地域連携モデル
あのネットワークは今、どうなっている?<後編>

◇綱渡りの連続でも続けた意味【渡島保健所(北海道)】
◇予想外だった…新型コロナの「副産物」【岡山市こころの健康センター】

◇イッキ飲み・アルハラ防止キャンペーン2024
◇近大生死亡 裁判所が踏み込んだ見解示す——「場の空気」も、アルコールハラスメントに該当する

震災とアルコール問題

2023年に出たアディクション+AC関連の本

好評連載

特別企画2
死にたい気持ちと一緒に生きていく

◇こんな人生、生きてるほうがよっぽど無理
◇酒を飲めば生きていける気がした

シリーズ
ACにとっての「親の看取り」(5)

◇「親のための人生」から「自分の人生」へ
◇手をつないで話せば、父を理解できる気がして

三森みさの心の穴を癒す旅
(10 最終回)私の父は

「生きづらさ」支援の現場を歩く
(8)育て上げネット「夜のユースセンター」【有馬知子】

《リレー式》依存症支援の現場から
ソーシャルワーカー日記
(11)やればやるほど悩みも生まれる
【松浦千恵】

アサーティブトレーニングが教えてくれる 「相手といい関係をつくる」知恵
(16)言うこと聞かせるためじゃない
【中野満知子】