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「回復」という毒 支援に埋め込まれた構造的暴力

  • 発行:2026年9月
  • 価格:2,420円(税込)
  • 著者:風間暁
  • 四六判/320ページ
  • ISBN:978-4-535-98545-2

内容紹介

大人に抵抗し、薬や自傷に頼り、それでも私は「回復」していた——。
サバイバーが鋭く突きつける、「支援とは何か」という問いの刃。〈推薦コメント〉
●信田さよ子氏(原宿カウンセリングセンター顧問)
形式と欺瞞に満ちた専門家をばっさりと切る!
当事者が捨て身で投下した爆弾のような一冊をあなたは読めるか?●磯野真穂氏(東京科学大学教授、人類学者、『急に具合が悪くなる』共著者)
「愛と信頼について語っている本はありますか」と聞かれたら、今日より迷わず本書を挙げる。容赦なく心を抉られるけど。著者はこんな言葉でまとめられたくないと多分思っているけど。そんな但し書きを添えながら。●松本卓也氏(京都大学准教授、精神医学者、『斜め論―空間の病理学』著者)
「良心的な支援」の欺瞞を討つ、現場(ストリート)からの一撃。読み終えたが最後、あなたはもはや「当事者」「回復」「支援」といった言葉をこれまでと同じようには使えなくなるはずだ。

●RHYMESTER 宇多丸氏(ラッパー、ラジオパーソナリティ)
その「善きこと」は、誰のため? ともすると表面的な平穏が目的化して、当事者の尊厳や本質的な問題はむしろ軽視されがちになってしまうというこの構造、おそらく社会の様々な局面に、いつでも現れ得るものなのだと思う。当人にしか語り得えない経験と感情と思考を圧倒的な説得力で突きつけてくる本書は、その無自覚な暴力性に対する、痛烈な一撃なのだ。

目次

序 章 記憶とカルテ

第1章 「厄介な患者」

第2章 薬物依存症

第3章 受け継がれる暴力

第4章 「支援」を問いなおす

第5章 向き合い、待つということ

終 章 「回復」を、当事者の手に

著者プロフィール

風間 暁(かざま あかつき)
認定特定非営利活動法人ASK理事。一般社団法人Void理事・ソーシャルワーカー。北里大学医療衛生学部非常勤教員(社会系医療学)。こども家庭庁「国立児童自立支援施設における児童の処遇に関する専門委員会」委員。
当事者ならではの視点を活かし、若者支援と精神保健の分野で横断的に活動している。 NHK Eテレ福祉番組「toi-toi」では番組の立ち上げから中心的存在として関わり、さまざまな問いに向き合い続けている。
著書に『専門家と回復者に聞く 学校で教えてくれない本当の依存症』(松本俊彦・田中紀子監修、合同出版)などがある。