バーンアウトを防ぐために、日々できること、それがセルフケア(自分を大切にすること)です。 これは援助の質を維持するためにも欠かせません。
往々にして、対象者には「自分を大切に」「休むことも必要です」と 説いているのにもかかわらず、援助している自分自身のニーズは後回しで、 毎日忙しく疲れ切っている……ということが起こります。 セルフケアという言葉を知ってはいても、具体的にどのような行動がセルフケアとなるのか、 中身を実感しにくいことも原因のひとつです。
さらに、問題を抱えた人を援助する仕事においては、 対象者への巻きこまれが生じやすいものです。 相手に対して限度を超えて関わったり、 相手がすべき問題解決や決断を代わりにやってしまったり、 自分自身の安心や満足のため相手に特定の行動を期待したり、 思うように動かない相手に対して焦りや怒りが生じたりします。 いずれも、対象者自身の力を奪う結果になります。 こうした巻きこまれを防ぐには、 援助職自身が自らのセルフケアを実行していることが必要なのです。
職業選択の背景をふりかえってみることが、援助の質を保つのに役立つ場合もあります。 困っている人を助けようとする行動の奥に、 どのような過去の体験や思いが関わっているでしょうか。 多くの援助職が、「共依存」の概念を知ったり、 アダルトチャイルド(アダルトチルドレン/AC)としての課題に取り組むことで、 援助のスタイルをより健康的なものに自己修正しています。
どこまでが私の責任? これは誰の問題? ワークや課題を通して、 整理していくことができます。 援助職にとって不可欠な人間関係の知識を得られるのはもちろん、 自らの援助の基礎となるプライベートを振り返って 健康的に修正していくことができます。
通信セミナー「私を生きる」スキル II わたしメッセージ」と感情
自分自身の感情をどう扱うか。どのような場面で、どこまで表現するか。 そして相手からのメッセージをどのように受け取るか。 ……援助職に役立つ「感情対処のスキル」が身につきます。
セルフケアとは、具体的にどういうこと? ワークや課題を通して、 自分なりのセルフケアの習慣づくりを考えます。 毎日の仕事や生活に何を望んでいるのか、 どのように生きて生きたいと願っているのか……も見えてきます。
援助の仕事とは、「グリーフ・プロセス」でもあります。 (グリーフプロセス=喪失の悲しみを通り抜けていく作業) すべての人を助けることはできないし、 すべての人のニーズに応じることはできないからです。 未完の思いを引きずらないために……。
誰かのために……という長年の間に染みついたパターンを変えて、 自分自身に注目する作業をします。 →そのほか、「共依存」に関する講座・出版物はこちら!
子ども時代からの自分や家族関係を見つめなおすことで、 身につけてきた行動パターンや役割について整理し、 忘れていた大切な自分に出会う作業をします。
クラウディア・ブラック著。子ども時代の喪失や痛みに目を向け、 大人になってから健康に生きていくために、何を身につけ、 どんな関係を育てていけばいいかを説いています。
グリーフとは喪失の悲しみのこと。子ども時代に得られなかったもの、 大切なものを失った体験など、自分にとっての「喪失」に目を向けます。 悲しみを癒すためのプロセスです。
→そのほか、「AC(アダルトチャイルド/アダルトチルドレン)」に関する 講座・出版物はこちら!
水澤都加佐・スコット・ジョンソン著。対人援助職はもちろん、 悲しみを抱えるすべての人へ。豊富な事例で喪失からの回復と手法を解説。 すぐに役立つチェックリスト付き。
《文部省選定》災害と心のケア ビデオ&ハンドブック
阪神・淡路大震災の直後に、 アメリカの専門職を招いて行なわれた緊急ワークショップをもとに、 被災者のケアと援助者のセルフケアについてまとめています。 緊急事態に直面する援助者には必須の実用的な知識が満載。
特集などで、さまざまな人間関係の問題や、 生き方の課題などをとりあげています。 援助職のセルフケアは本誌の柱のひとつ。 さまざまな立場の人の手記「援助職でAC」を好評連載中。