相手とのよりよい関係を望むとき、
それまで慣れ親しんだ自分の「コミュニケーションのとり方」を変えてみる方法があります。
その方法のひとつがアサーティブ・トレーニングです。
よりよい関係を望むのは、そこに何らかの問題を感じているから。
そんなつもりじゃなかったのに、アーア、誤解されちゃった
私の要求ってムリかしら?
本当は気が進まないけど、断わるのもなんだか悪いし
ムカッときた、もう許せない!
また批判された、そんなに私ってダメなの?
思い切って伝えたい、でもうまく言えるかな、ドキドキ……
アサーティブとは、相手のありのまま(権利)を侵害せずに、誠実・率直・対等な立場で、
自分の気持や意見をわかりやすく伝えることです。
アスクのアサーティブ・トレーニングでは、ドッカン(攻撃型:怒りを爆発させる)、
オロロ(受身型:遠慮して言い出せない)、ネッチー(作為型:遠回しや皮肉で伝えたり、
あとで仕返ししたり)という3人のキャラクターが登場します。
さまざまな状況でつい出てしまう、自分の伝え方の「クセ」に気づき、
もっと素直に伝える方法があることを学んでいきます。
具体的にはどんなふうに?
……参加者は15人程度です。3〜4人のグループをつくり、
一人一人が取り組むテーマ(うまくいかない場面)を決めたら、ロールプレイで再現します。
まず自分の気持ちと向き合って、相手に伝えたいことに焦点をあて、言葉にしてみましょう。
どうだった? 伝わったかな? もう少し具体的に言ってみて。そうそう、それでOK。
ずっとわかりやすくなりましたね。
「これでいいの!? こんなふうに言ってみたことなかった!」
アサーティブトレーニングの基礎編(自分を表現する)では、
頼む・断わる・ほめる・ほめられるなどの場面を題材にしてすすめます。
応用編(相手と向き合う)は、基礎編を受講された方が対象で、
批判への対処・怒りの扱い方・相手との向き合い方などをテーマにします。
最初は「難しい、自分にはムリ……」と思っていても、何度も練習するうちに、
ぎこちなさがとれて自然になってきます。
グループの仲間から肯定的なメッセージや力をもらえます。
「できた!」と実感できるのです。それがアサーティブ・トレーニングの醍醐味です。
気持を言葉にするのって、ちょっと照れるし恥ずかしいかもしれません。
誰でも初めは戸惑うもの。でも言葉にして伝えることで、相手のこころも開きます。
自分にも相手にも、やさしくなれる気がします。
……それがアサーティブなコミュニケーションです。
アスク・ヒューマン・ケア「ライフスキル・センター」室長
アサーティブジャパン認定講師
|