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【通信セミナー「私を生きる」スキル】どうして「通信」なの?
通信でもできる、のではなく、「通信だからこそできる」ことがあるのです。
企画・開発に携わったお二人が語ります。
◆「自分だったら」と常に問いかける作業―――
征矢俊子(カウンセラー)
人間関係や感情などのテーマを通信で扱うにあたって、特に工夫した点があります。
ご自分で取り組んでいただく際の安全性を確保するため、感情を揺らしすぎたり、内面を深く掘り下げすぎないよう、注意深くレベルを設定する必要がありました。
かといって、知識を中心に頭で理解するような方式では、「理屈はわかったけれど、私はそうはできない……」と、現実の自分とかけ離れてしまいます。
そこで考えたのが、さまざまな場面を設定しながら、まずは「他人事」として客観的にとらえるやり方です。
この場面では何が起きているのか、何が課題なのかを理解したところで、同じ場面を自分に当てはめてみて「こういうとき、私だったら?」と問いかけてみるのです。
鏡に映しながら自分を観察していくようなアプローチです。
安全な距離をとった上で自分を見つめ、自分の中にある課題に気づいたり、ふだんは意識しなかった感情の動きに気づくことができます。
それを言葉にして書いてみることで、改めて「そうだったんだ」と納得することもできるのです。
テキストに登場するワークも、受講者の方に送っていただく「確認シート」も、この方法をベースに展開しています。
「あなたがどうしたいのか、自分で考えて」と言われても、自分が何を感じていて、何を望んでいるのか、なかなか見えてこないことはよくあります。
けれど、そこにいるあの人とはどう違うのか、どんなところは共通しているかに注目すると、「自分って、こういう人間なんだ」とわかってきたりするものです。
◆マンガのストーリーで実感する―――
稗田里香(ソーシャルワーカー)
季刊[ビィ]のバックナンバーに「境界」をテーマにした特集がありました。
当時、私は援助の現場で、この一冊を机の引き出しに入れ、ことあるごとに活用していました。相談にみえた方に対して、「どの行動がまずい結果を招き、どう行動すれば大丈夫なのか」といった細部の理屈にこだわるのではなく、「どういうしくみの中で悪循環が起きるのか」を、マンガの場面と解説を通して心に刻んでもらうことができたのです。
ストーリーを題材に気づいたことを話してもらう中で、問題解決の糸口が見えたりしました。
通信セミナーの企画会議で「あのマンガを使いませんか」と提案したのは、そんな実感からでした。最終的には、全編を通じ「他の人のストーリーから実感してつかんでいく」構成になりました。
長年[ビィ]を作ってきた編集部と、研修部門の援助経験があってこそ、可能になった方法です。受講者の方のお声を読んでいると、まさにそこを役立ててくださっていると感じます。
◆枠組みの中だから、安全で、力になる―――
通信セミナーが開講となって、改めて発見したことがあります。
限界の中での作業が、むしろ力を引き出す……ということです。
コースは3つとも、心の中のフタをすべて開けるのではなく、ある程度の枠組みの中で一つずつ課題に取り組んでいくしくみです。
テキストでも「できる範囲で、できることから」と繰り返し強調しています。
私たちの実生活の中でも「すべてか無か」の二者択一ではなく、どこまで自分をオープンにするか、このことにどれだけエネルギーを使うか、この相手とどこまで親しくなるのか……といった限界を自分で設けることが、さまざまな場面で必要になります。
受講者の方々の確認シートを見ていると、何もかも一気に出し切るのではなく、限界を設けた上で自分を表現する練習が、確実に力となっているのがわかるのです。
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